看護師の「手」とセラピストの「手」の違い
私自身は看護師ですが、看護師が患者の体に触れるのとリハビリのセラピストが体に触れるのとでは、同じ触れるのでも少し様子が異なるように感じます。看護師は熱や血圧を測ったり清潔を保ったり、さまざまな処置をするため患者の体に触ります。
一方でセラピストはリハビリや徒手的療法を中心に、患者の状態によっては本当に患者が痛みを訴える部分を触ってあげることしかできないこともあります。それでも患者にとっては、つらいところをさすってもらうことが大きな癒やしになることがあるようです。だからこそ「リハビリの先生にまた来てほしい」という患者が多くいるのだと思います。
リハビリに関しては医療職にもまだ誤解があり、終末期になるともうリハビリは必要ないとされることがありますが、私たちは家族や本人が「もう十分」と考えるまでは、最後までサポートを続けます。
命の終わりが近い人に対して、「この人はここまでで良い」とケアを区切るべきではないと私は考えています。たとえ命の残りがあと数日であったとしても、その人の望みや願いは必ずあるはずです。それがある限りは、私たちは残された時間の長短に限らず全力でサポートします。それこそが、何よりも本人の尊厳を守る終末期ケアだと思うからです。
安田 由加理
代表取締役社長・正看護師
株式会社一期一会
注目のセミナー情報
【海外不動産】6月28日(土)開催
大和ハウス工業事業参画!英国ロンドン分譲マンション
ロンドン中心部まで約2km圏内《Zone1》
「THE WILDERLY LONDON(ザ ワイルダリー ロンドン)」の全貌
【国内不動産】7月5日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】