完璧な家だと思ったのに…世帯年収1,200万円・42歳会社員、〈理想の築浅マンション〉を5,200万円で購入。歓喜に沸くも、わずか1年半後「妻が実家に避難」の悲劇

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人生で一番大きい買い物とも言われるのが住宅の購入。自分の家が手に入るという満足感、充実した設備など賃貸にはない魅力がたくさんありますが、結果として「悲しすぎる買物」になるケースもあるようです。

賃貸か持ち家か…圧倒的に多いのは?

「賃貸か持ち家か」──この問いに、明確な正解はありません。ライフスタイルや価値観、経済状況によって最適な選択は人それぞれ異なります。それでも、実際にはどちらを選ぶ人が多いのか。まずは統計データをもとに傾向をひも解いてみましょう。

 

全国宅地建物取引業協会連合会が発表した「2024住宅居住白書」では、「あなたは『持ち家派』ですか?『賃貸派』ですか?」という問いに対して、興味深いデータが示されています。

 

あなたは「持ち家派」「賃貸派」どちらですか。現在のお住まいに関係なく教えてください

・持ち家派(マンション・集合住宅):16.9%
・持ち家派(一戸建て):46.4%
・賃貸派(マンション・集合住宅):17.8%
・賃貸派(一戸建て):2.3%
・どちらともいえない/あてはまるものはない:16.6%

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※全国宅地建物取引業協会連合会「2024住宅居住白書」

 

これを見ると、持ち家派(マンション・集合住宅と一戸建ての合計)が63.3%。一方の賃貸派は20.1%(同合計)。持ち家派のほうが圧倒的に多くなっています。

 

では、それぞれがそう考える理由には、どんな背景があるのでしょうか。

 

【持ち家を選ぶ理由(上位3つ)】
1位:「家賃を払い続けることが無駄に思えるから」……55.8%
2位:「落ち着きたいから」……40.2%
3位:「老後の住まいが心配だから」……32.9%

 

【賃貸を選ぶ理由(上位3つ)】
1位:「住宅ローンに縛られたくないから」……42.1%
2位:「税金や維持管理にコストがかかるから」……34.1%
3位:「天災が起こった時に家を所有していることがリスクになると思うから」……30.3%

 

持ち家を好む人にとっては、住宅ローンを完済すれば自分の財産になる安心感や、老後も住まいに困らないという点が大きな魅力。一方で、賃貸派の人は「縛られたくない」「コストを抑えたい」「災害リスクに対応しやすい」といった、柔軟性やリスク分散を重視する傾向が見て取れます。

 

このように、どちらにも納得できる理由があるものの、現時点では「いずれは持ち家を」と考える人が多数派というのが実情のようです。

 

もっとも、高額な住宅購入にはリスクもつきもの。中には「夢だった家を買ったけれど、こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。そんな失敗例のひとつを紹介します。

 

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